人体は206個の骨から骨格が形成され、そこに筋肉が付き、関節を動かします。指令を出すのは神経。このように、人が歩き動くための臓器の総合体を“運動器”と呼び、その柱になるのが骨です。 骨は鉄筋コンクリートに例えられます。枠組みの鉄筋がコラーゲン繊維=骨質で、その周囲に、コンクリートに相当するミネラル(主にカルシウム)=骨密度が詰まっている状態。どちらか一方でも少なくなれば、骨は弱くなります。骨の中身がスカスカになり、もろくなった状態が骨粗しょう症です。 骨折が治るように骨も新陳代謝を繰り返します。古くなった骨は少しずつ破壊され、新しく再生されています。この骨代謝を調節するのが、さまざまな種類のホルモン。その一つが女性ホルモンです。閉経でホルモンバランスが崩れると、骨の破壊ばかりが進み、再生が追いつかない状態に。閉経前後の女性の有病率が高い(50歳以上で24%)のもうなずけるでしょう。骨の量は、男女とも 30代をピークに徐々に低下します。超高齢社会を前に、今後さらに患者数が増加することは想像に難くありません。 |